読書感想文:戦艦大和 復元プロジェクト

模人的には外せない『イイ大人が熱中するホビー(但し巨大)』のドキュメンタリです。(ヒドイ言いよう)

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戦艦大和 復元プロジェクト (角川oneテーマ21)-

2005/4/9

内容(「BOOK」データベースより)

全長26メートル「巨大戦艦」を復元した男たち!「戦艦大和復元プロジェクト」を率いた著者が、500日にわたるスタッフの熱き闘いを描く。
  • 新書: 179ページ
  • 出版社: 角川書店 (2005/4/9)

スマホもどき(MVNO端末)を使ってkindleアプリで読みました。

以前

おっさんの読書情報を積極的にシェアしよう #04おっさんの読書情報を積極的にシェアしよう #04 | これが我が家の生存戦略

にてご紹介した本ですね。

1.概要

大和ミュージアム…広島県呉市にある正式名称『呉市海事歴史科学館』。2005年4月に開館して、本日開館10周年を迎えます。(この本を読んだことは10周年だから~とかではなく、kindleカドカワセールの勢いでポチった、という程度のきっかけです。せっかくなのでブログ記事は合わせた、みたいな。)

上記エントリでご紹介したとおり、モ人(と嫁さん、友人数人)はこの大和ミュージアムに行った事があります。ほとんどの方がご存知のとおり、大和ミュージアムの見どころはなんといっても

大和ひろばの『1/10 戦艦大和』

ミュージアムに入ってすぐ、1/10にしてもなお全長26mを誇る偉容。まちがいなく同科学館の目玉展示物であるといえましょう。

(とはいえ、他の展示物も見どころ満載であり、モ人夫婦は展示物をじっくり見過ぎてて、一緒に来ていた友人らが途方にくれるという一幕も。めんどくさい夫婦でゴメンなさいね!!)

この本は『1/10 戦艦大和』の建造-復元プロジェクトについて、発起人…ではないんですが、とりまとめのような立場で旗を振って、現在大和ミュージアム館長に就任されている戸高一成氏が記された新書です。

2.引用

展示模型としても、これほどの労力を投入したものは世界でも例がないだろう。アメリカやドイツには、五十分の一で作られた戦艦などがある。しかし、甲板に板を一枚一枚張った模型など見当たらない。外国の模型はスマートにできているが、それは模型としてよくできているにすぎず、この大和のように損得を越えた熱意が投入されているものはない。全長二十六メートルのスケール的にも、常軌を逸しているとしかいいようがない。

3.言いたい事

モ人は畑は違うものの、模型趣味を愛好する個人としてこの大和復元プロジェクトの偉大さに敬意を払いたいと思います。

戦艦大和…実物がなく、詳細な資料も限られていたり写真もボヤけていたりと「本来の姿」を探る事もなかなか難しいようです。そりゃそうですよね、当時は軍機だったでしょうし。特攻、自爆しなかったら…(もっと詳細な資料が残ってたのに…惜しい)とか考えていた若き日の自分もいるのですが、残ったまま終戦を迎えたなら、米軍に接収され、米国の博物館に展示されていたでしょうね。また、技術力も貪欲に取りこまれていただろうというのは想像に難くない。

壮絶なのが「乗艦されていた幹部(幹部候補生)の記念撮影のバックにある光景から構造を推測」とかそういう部分にまでこだわって調査をし、その結果を復元模型にも反映させているところ。そこまでやるのか!という気持ちとそんな小さなてがかりでも、重要なんだ!という驚きを抱きました。

4.関連

上記に書いたとおり、モ人も模型を愛好する士…の端くれではあります。(最近、めっきり腰を据えて取り掛かれていないのが…不満…かな…)

そうであるが故に、本書の「(資料が)見えたからには作る」「(来館者には)見えないところだろうが、作る」という突き抜けた職人気質にノックアウトされてしまいました。ただただ、スゲェな、と。

また、「再現をする」という作業は、「以前あったものをもう一度作る」というだけではなく、資料から読み取れたの内容を己の中にとりこんで「当時、この船はどんな背景のもとに産まれ、使われ、散っていったのか?」という咀嚼を経て、「見てもらうなら、どんな解釈をすべきか?」という事を織り込む事であると再認識させられました。


艦隊が女の子になって戦うゲームが盛んな昨今ではありますが、その風潮の是非はおいておいて(というか、モ人はやってませんし、あのゲーム自体をほめるつもりもdisるつもりもありませんが)

『戦艦大和』という、一つの時代の象徴を再確認しようとした男たちが居た

という事は知っておいて損はないと考えます。

また、大和ミュージアムに行く前に読んでおけばよかった!!と後悔しています。東京からだと少しハードルが高くはありますが…もう一度…今度はセガレもつれていきたい、と思いました。

それでは せいぞんせんりゃく しましょうか

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コメント

  1. あんこもち より:

    今月はじめに大和ミュージアムに先日行ってきたばかりなので、すごーく気になる本です!わたしも読んでみよっと。

    大和ミュージアムと呉の街は本当に見どころが多くて、もっとゆっくりしたかったです。目的地がもう1つあったので半日で済ませたけど、その目的地は休業だったという・・・orz

    戦艦大和の10分の1模型の突き抜けっぷりは凄まじく、細部のこだわりの1つ1つが一体となって「イワシの群れ」としてそこにあるような存在感でした。

    わたしも息子を連れていってやりたいなー。そして今度こそ大和ミュージアムを心ゆくまで見学して、その後艦船めぐりの遊覧船に乗るのだ!!

    • モ人SYO-GO より:

      おお、あんこさんどーもです!というか、そちらの力作記事も拝見しましたよ☆

      すごく緻密!すごく大きい!戦艦「大和」10分の1模型に圧倒されました (大和ミュージアム1F 大和ひろば)
      http://chokinhajime.blog.fc2.com/blog-entry-203.html

      自分が見に行ったのは、ホントに強烈な目的意識があったわけではなく、(北九州出発の)一泊二日広島旅行のうち、二日目(帰る日)の午前中に穴を埋めるように「広島ってったら呉だろ(?)」「映画男達の大和が公開されてたから行こうぜ」ぐらいの軽いノリで行って迫力に打ちのめされたという今考えるとパッパラパーな気持ちで臨んでビックリしたのを覚えています。(本命は広島入りした日に北九州から一番近い上映館がソコしかなかった映画『鉄人28号:白昼の残月』を見るためだったという…どちらも終戦に近い時期の話で、かつ8月13・14日というピンポイントな日程でありました…)

      この本を読んで、あらためて見るとやっぱり色々思うところあるんだろうなぁと考えてます。1Fの展示もスゴくて、夫婦二人ともじっくり見る派なので一緒に来てくれた広島在住の友人らをあきれさせてしまう場面も。

      …うん…行きたいけど、鉄砲玉のセガレとよくわからんけどお船がたくさんあってうれしくなるムスメちゃん、ルーキーちゃんらのおもりに嫁さんがフラストレーションをためにためて、帰りの車で爆発するサマが容易に想像できるので…セガレがもう少し落ち着いたら…ですかね…(北海道旅行もたいがいだった)